2011/08/28（日）	でっかいどー，ほっかいどー【前編】

夏の王国旅行，今年は”北の大地”北海道に向け旅立つことになった。 ♪はてーしーない〜大空とぉ〜♪･･･千春の歌が聞こえてきそうだ。 毎年，車での旅行が恒例だったけど，今回はお気楽なツアー旅行だよ。 飛行機に乗るのも久しぶりだ〜！ 車の運転がないもんだから，朝から飲んだくれてます。 この時点（10:00頃ですけど）でケロはもう酔っ払いになってます･･･ あー，素敵･･･これぞ本来の旅の楽しみ，うふふ･･･ さあ，羽田から中標津空港へレッツゴー！

今日の予定コースは･･･中標津空港―知床峠―知床五湖―プユニ岬・オロンコ岩―知床ウトロ温泉（泊）･･･である。 さらにオプションで「知床大自然クルーズ」と「知床ナイトサファリ体験」のおまけ付きだ。

まず，空港周辺の牧草地帯を抜けてオホーツク海沿岸へ出る。 車窓からは”近くて遠い島”である国後島がきれいに見える。 本当にすぐそばなんだね。 双眼鏡があれば島内の人も見えるんじゃないかな。 あそこがロシアだなんてね。 関東にいると北方領土問題は忘れがちだけど，道東の人たちにとっては毎日の生活の中にある身近で深刻な問題なんだね。

羅臼から知床半島の根本を横断してウトロに向かう。 その途中にあるのが知床峠だよ。 峠には展望台があるのでちょっと休憩。 青空に羅臼岳が映えるねぇ。

展望台からの景色だよ。 真ん中あたりがオホーツク海で，国後島があるのがわかるかな？　わかんないかぁ･･･ 辺り一面熊笹が生い茂っている。

脱線しますが，ずっと使っていたカメラ（DSC-T7）が先日壊れてしまったので，新しいの（FINEPIX Z900EXR･･･バイクの型番みたい）を買ったのです。 このカメラ，安かった割には多機能で，ご覧のようなパノラマ写真が撮れるんです。 こーれは便利だわ。 今までののカメラだと，広角といえども狭い範囲しか撮れなかったので，レポート用写真としては迫力がなかったし，自分が見たままの感動的な風景を切り取ることができなかった。 でも，これはかなりいけるね。ダイナミック感150%だ。

知床峠を後にしてウトロの町に出る。 予定では，ここから知床五湖に向かうはずだったんだけど，時間が押しているらしくクルージングのほうに回るとのこと。 でも，微妙に時間が余ってるので，道の駅「ウトロ・シリエトク」に寄ることになった。 こりゃラッキー！　道の駅好きのケロとしてはまったく申し分ない！  ちなみに，知床五湖は明日の朝一で回るそうだ。
「シリエトク（sir-etok）」とは，アイヌ語で「陸地・大地（sir）」の「先端・前（etok)」で「大地の突端（行き詰まり）」という意味らしい［wikipediaより］		バニラ＆はまなすソフトを食べてみた。 はまなす的な味（どんな味？）は感じられなかったけどミルクが濃厚だった。
この道の駅では1600円くらいで豪華海鮮丼が食べられるんだけど，ホテルのバイキングも食べなきゃならんので，今回は泣く泣くあきらめた。

時間調整も済み，いよいよウトロ港から「知床大自然クルーズ」に出発！ クルーズには大型観光船と小型クルーザーの2種類があるらしいが，今回はご覧の小型クルーザーだった。 小型船の方が崖下ぎりぎりまで近寄ってくれたりするので楽しいよ。 クルーザーとはいえ漁船に毛の生えた程度である。 ケロが普段の釣りで乗っている漁船と何ら変わらないのである。 船横に無粋な柵が無いぶん釣り船の方が開放感があって景色を見るのは適しているかもね。 でも，海はいい！ 海上に出ると心洗われるね。　きもちいー！

このような小さな滝が至る所にあるんです。 こういう所にはクマさんがよく遊びに来るそうです。 残念ながら，この日はクマさんを見ることはできませんでした。		これは「ゾウ岩」 ゾウの顔そっくりの岩なんですが，角度が少しでも変わると･･･ゾウじゃな〜い･･･となってしまいます。

断崖絶壁の奥には雄大な知床連山が聳えている。

クルージングのあとは今日のお宿へ。 ウトロ漁港前のちょっと高台にある”知床プリンスホテル　風なみ季”です。 数日前にホテル裏にクマさんがやってきたらしく，そのときは外出禁止令が布かれたそうです。 知床はほんとうに野生動物が主役の場所なんだね。

夕飯前にもうひとつのお楽しみ。　オホーツクに沈む夕日だよ〜！
なーんでしょーか，この美しさは･･･  金沢でみた日本海に沈む夕日も絶景だったけど，オホーツクの夕日もこりゃまた格別です。 沈み始めると一気ですね，5分くらいで水平線に消えていきました。 でも，見ている間はとてもスローな時間を感じましたよ。

夕食のバイキングでイクラを死ぬほど食った後は，腹ごなしに「知床ナイトサファリ体験」に出発！ バスで夜の知床半島に分け入り，野生動物をみつけようというこころみです。 通常は知床五湖方面に行くらしいんだけど，この日はそっち方面が混雑しているらしく，知床峠に向かうことになった。 昼間通ってきた峠に戻ることになるね。 峠道を上り始めるとすぐに街灯がなくなります。当然車のライトがなければ真っ暗闇。 ワインディングをゆっくり上っていくと･･･出てくる，出てくる･･･エゾシカ，北キツネたち！！

知床の動物たちは近寄っても逃げないんだね。 でも，決して餌付けしているわけではないんだよ。 危害を加えずに保護しているから人間を恐れることはないんだね。 保護というか野生のまま放置って感じかな。 知床はあくまでも動物たちのテリトリーだからね。 雄のエゾシカにはりっぱな角が生えていた。 雄鹿は数が極端に少ないらしく，見ることができない日もあるらしい。

知床峠ではバスから降りて星空見学をした。 バスを降りる前に，ガイドさんが一足先に降りてクマさんがいないかどうかチェックする。 若干，命がけである。 新月だったので月明かりに邪魔されず，天の川がはっきり見える。 流れ星も見えた！ さらに，国際宇宙ステーションまで見えました。当然その形が分かるはずもないけど，ものすごく明るく輝いて一瞬で空を横切っていった。 星空を綺麗に写すデジカメも欲しくなるね。

さあ，ホテルに戻り，温泉に入って，明日も早いから寝るとするか。 といっても，風呂上がりのビールを忘れてはならない！ 「北海道限定　サッポロクラシック」とな？ うまい，うますぎる！ 今日一日で何リットルのビールを飲んだかな･･･北の大地でこまかいことを気にしてはいけないケロ！ もー寝るケロ。

【中編】に続く。