2013/06/29（土）	やっちまっただよ！まさにミラクル〜外川のヒラメ〜【実釣編】

あ〜イサキ，どうなっちゃってんのイサキ，イサキごときに一桁釣果･･･久里浜のアジかよ も〜あれから愚痴しか出てこね−よ。こりゃ早々に気分転換を図らんと死んでしまうんでないかい。 ってなことを思いつつボンヤリしておると，遠い国に行っていたたいちょーから入電である。 た「ヒラメ始まってんじゃねーのか？」 ケ「ただいま予約しや〜っす」 って，どうでもいいけど，半年以上会ってないんじゃなすか，たいちょー？ 今年は二度と会えないんじゃないかと思ってやした。 というか，総合判断するに，ヒラメ釣りが一番好きってことなんでしょうかね。 とも考えましたが，そうでもないらしく，別口でキス釣りの予定が入っていたのだが，奥方様がおっしゃるには 「キスぅ〜？あ？，ちまちましたもん釣ってんじゃねーよおら，この時期ヒラメだよヒラメ，きっちり結果だしてこいや」 ってなことを言われたらしい。 いずこも王妃の言葉は絶対である。これが円満解決の秘訣であることは言うまでもない。

さて，外川のヒラメだが，ここのところ2桁釣果もちらほら出始めていて，ようやく本番突入の気配が出てきた。 今年初の福田丸だ。懐かしい感120%。 4:00。いつもどおりに席決めが始まる。今日は中乗りさんもいる，初めて見る人だな。 それから，料金が前払いになっていた。若干のシステム変更ありだ。 いわしも全員10匹ずつ追加して出船。

ふと横を見るとどういうわけか，たいちょーが蓑虫になっている。 ケ「なにやってんすかぁ？」 た「さみー」 ケ「カッパの上持ってこなかったんすかぁ？」 た「夏だと思って･･･」 ケ「･･･」 このあと，沖上がりまで震え続けることになろうとは，誰が予想し得ただろうか。 気の毒なたいちょーである。 さらには，なんとたいちょーが極鋭を持ってきてた。 た「へへへ，買っちまったぜぇ」 ケ「え゛〜，まじっすかぁ，すげーじゃないっすかぁ」 た「世を忍ぶ仮の仕事があんまり辛いもんだからよぉ」 ますます気の毒である。

それから，今日は週刊釣場速報の取材が入っていた。 カメラマンが一人だけだったけど，開始前に「取材に入りますのでよろしくお願いします」と釣り人全員にご挨拶していた。 すんげー礼儀正しいぞ。 5:30実釣開始。 さい先良く第一投目からヒラメちゃんゲット。30cmくらいかね。 続けて2枚目もゲット〜。これも同じくらい。 こりゃ，今日はいけるんじゃねーのぉって感じだったんだけど，その後まったく魚信が無い。 左のおっちゃん，右のたいちょーと，見れば竿先に明確な魚信が。 何でおれさまだけ当たらないのか･･･ その後2時間近く，当たりゼロの地獄が続く。え゛〜，なんでやねん。

だがしかし，8:30，奴は突然やってきた。 お〜久々の魚信じゃねーか〜い。”スポっ”ていうちっちゃい魚信。 だ〜，ソゲだわ。まぁ釣れねーよりいいか。 と思っていると徐々に重みが伝わってくる。とりあえず合わせを入れて電動ON･･･ え？巻けないけど？え゛〜，レオ壊れちゃったのぉ？ いや，そうでもないみたいだ，巻いているんだけどドラグが出る方が多いのだ。 なんだこれ？？ 疑問に包まれていると中乗りさんがやってきて，小さいタモもってスタンバイ。 待てども待てども揚がってこないので，最初はケロがド下手だと思ったんだろう，でも30m付近から全然揚げられない。 ようやく中乗りさんも異常事態に気づいたらしく，「でかいのか？」と聞いてくるもんだから， 「うん，でかい」って答えちゃったらさー大変。 中乗りさん，慌てて特大のタモを取りに行ってスタンバイ。 船中も異変に気づいたらしく，例のカメラマンさんもスタンバイ。 ケロは心中穏やかじゃない。 やべーよ，適当に「でかい」とか言っちゃったら大事になってきちゃったよぉ。 これでヒラメじゃなかったらどーなるんだろー。いい笑いもんになっちまうよー。 とか思いつつもまだ20mくらいある。 あまり時間がかるもんだから，船長もやってきた。 レオのドラグを勝手に調整し始める。「絶対ここさわんないでよぉ」。 ガクガク頷くしかないケロである。 ファイトを始めて15分？20分くらいか？よく覚えてない。 やっとリーダーが入る。 中乗りさんが叫ぶ。「ヒラメだぁ〜」「頭こっち向くまで上あげないでよぉ〜」って何怒ってんのぉ？ でもガクガク頷くしかないケロである。 そうこうしていると，船長がケロのロッドをいきなり奪い取る。？？？ 船「ちょっと貸して」 ケ「あ，ああ･･･」 船「頭向くまで何にもすんじゃねーぞ」と中乗りさんを一喝。それ，さっき中乗りさん言ってたし･･･ 何か，ケロの回りに中乗りさん，船長，カメラマンが入り乱れていて身の置き場が無いし， ロッドも取られちゃったからやることもない。 どうなったのかよく見えなかったけど，船長のロッド捌きによりヒラメは見事中乗りさんのタモに一発で収まった。 でも，3人とも，「うおー」とか「やったー」とか叫んでる。 ちょい，ちょい，釣ったのケロなんですけど･･･ って，船上に引き上げられたヒラメを見て超サプラ〜イズ！！

で，でけぇ〜〜〜〜〜〜〜。超巨大ヒラメさん，なんと95cm，9.6kg このとき初めてというかやっと，ケロも「やった〜」と叫んだよ。

この後しばらくはドタバタだった。何やってたんだか全然思い出せない。 ともかくカメラマンさんの取材攻勢である。 アングルを変えて何枚も写真撮るんだけど，”前へ倣い”状態で10kg近い魚をずっとキープし続ける辛さ･･･ 実に優越感である。 ケ「新聞，いつ出るんですか？」 カ「再来週の金曜日」 ケ「これ載ります？」 カ「うん」 ケ「絶対買います！」 ちょっとぉ石垣さ〜ん（←カメラマンさんの名前ね），本当に載っけてよね〜，頼むよ〜。

この後はもう放心状態だった。今日はもういいやって感じ。 一応気を取り直して釣りに励んだけど，ホウボウを1匹追加しただけで終わっちゃった。 やっぱり，釣りが雑になっていたんだよ。これじゃいかんな。

港に揚がってからもなんだか騒がしい。 体長を測ったり，重さを量ったり，写真撮影したりと･･･ おれさまもしや芸能人？みたいな，変な勘違いモードに入りそうな感じだった。 興奮冷めやらずその後数日を過ごしたことは言うまでもない。 つ，釣りって，た，た〜のし〜ぞぉ〜（○っくるべりーのCMの体で）

そうそう，このヒラメさん，もちろん35Lのクーラーになんか入りはしない。 どう折り曲げても納めるのは無理なので，結局ブルーシートでくるんで帰国したのだった。 これからはヒラメ釣りにもS8000が必要なのかぁ？

魚拓編につづく

本日の釣果
ヒラメ	3
ホウボウ	1

本日の潮時（犬吠埼）［中潮］
満潮	干潮
07:07	01:36
20:26	13:41