2012/04/14（土） テンヤの洗礼

前回のアジ釣りは実にショッパイ結果に終わったな。
自分の実力のなさを棚上げしてあえて言わせて頂くなら，もうアジはしばらく行かない。

昨年から宣言しているとおり，今年は新境地を開拓するケロ。
困ったことに一つじゃない，と言うか，一つじゃなくなったと言うべきか・・・

ひと〜つ，人の世の生き血を・・・じゃなくて，一つ目は一つテンヤ。
ふた〜つ，不埒な悪行三昧・・・じゃなくて，二つ目はスロージギング。
なにげに今年になってこれが興味をそそられるんだよね。

さてさて，ケロはいつものように世を忍ぶ仮の姿として生きているわけだが，
そろそろ海が恋しくなってきた。
話は飛んでしまうが，世を忍ぶ仮の世界では射殺したい人間が2名ほどおる。
まぁ，それほどストレスがたまりまくっているわけである。
前科者のカエルになってしまう前に，海に出てガス抜きをせねば・・・

今回もその八つ当たり的な標的になってしまったのは，おなじみ釣れないくんである。
彼は今新婚生活まっただ中のウカレポンチである。
おめでとー！　だが，それは人生の地獄の始まりであるとも言っておこう。
経験者が言うのであるからして間違いない。

そんな訳で絶対こないだろーなと思っていたら，意外に二つ返事で了承だ。
しかも，知らぬ間に炎月とバイオマスターを揃えていたという気の入れようだ。
はい，ひとというのはぁ〜（金八先生の体で），僅か2年でここまで成長するものだろうか？

前おきはさておき（いい感じで韻を踏んでないかい？），今回のロケ地は勝浦川津港である。
大原のちょいと南にある小さな漁港で，初めて訪れるわけだが，ここに”とみ丸”という船宿がある。

23:00ころに現地で釣れないくんと落ち合い，いつものように宴会モードに突入する。
釣れないくんが睡眠薬（あ，ビールのことでっせ）を用意してくれていると言うので，
申し訳ないからケロはおつまみを調達してきた。
飲み始めると時の経つのは早いもので，気づけば2時間ほど経過していた。
若干酔っ払っていたものの，漁協前の岸壁まで移動しコールドスリープに入る。

・・・・・・ん，ん〜・・・・・バタバタうるせーな・・・・・ん？・・・バタバタぁ？
何だこの音・・・・って，すんげー雨降ってんじゃん。
今日，出れんのかよぉ？
イカ釣り漁船の客達が何食わぬ顔で準備を整え乗船していく。
出るんだぁ・・・

4:00。
出船は5:10とのことだったが，5:00近くなってもいっこうに”とみ丸”は現れない。
どこに船が着くのやら・・・こういうところがアウェーの面倒なところだよね。
港中をあちこち探し回ったあげく，結局は睡眠場所にほど近いところから乗船となった。
乗船後も，クルマを移動しろだの何だのと，結構シバリの多い漁港である。


ともかく，6:00近かったか，
やっと出船に漕ぎつけたのであった。

♪♪波の間に間に命の花ぁがぁ〜　とくらぁ♪

うねってるねぇ。

20分ほどでポイント到着。

テンヤは10号だって，，，，，って，持ってねーよ，そんな重いの（泣）。
「す，すんません，テンヤ一つください・・・」と，いきなり初心者バレバレのケロである。
「釣れないくん10号だってよ，持ってるぅ？」
「もちろんです！！」と妙に得意げなリアクションに若干カチンとくる。

「はい，初めての人集合〜」みたいな感じで，ケロ，釣れないくん，そして左舷のあんちゃんの3名は，
船長からテンヤのレクチャーを受けるのであった。

ケロタックルを用いてのデモンストレーションが始まる。

「エビはこう付けて，真っ直ぐになるようにね」
「底まで落としていきま〜す，ちょっと前からサミングしてね」
「はい，底に着きました」って言った途端に当たり。
「何かきちゃった」的なノリで，揚がってきたのは25cmほどの鬼カサゴ。

おいおい，いきなり鬼退治かよ〜，すげーよ。

「もう一回やりま〜す」的なノリで，着底してすぐにまた当たり。
「すぐ喰っちゃうから説明になんないよー」的なノリで，揚がってきたのは30cm越えのカサゴ。

「とりあえず，こんな感じでやってみて」

ってことで，さっそく実釣開始。
おいおい，ワンキャスト・ワンヒットだぜ。
こりゃ，今日はいい日になるかも。


水深60m前後。
言われたとおり仕掛けを落としていくが，底が取れない。
指定の水深を超えてもラインが出て行く，まったく止まらない。
どーなってんだこれ？

そのころ隣の釣れないくんは何やらヒット。
どうやらウマヅラらしい。
立て続けにウマヅラを揚げていく。
でも，全然うれしそうじゃない。
まあ，確かにウマヅラ大王じゃな・・・

こまめに仕掛けの回収と底取りを繰り返していると，ケロにもヒット。
ちょっといい引き（喜）
だがしかし，こっちもウマヅラ大王だああああああああああ（泣）
しかも，でかい！！

二人して好調にウマヅラの数を伸ばす（悲）

そうこうしているうちに海況が悪くなり相当なうねりがでてきた。
午後から荒れる予報だったからね。


11:00ころか？　ストップフィッシング！

結局，巨大ウマヅラが3匹と撃沈だった。
デモで船長が釣った鬼とカサゴが唯一のお土産になっちゃった。


釣れないくんはというと，こちらもウマヅラのみ。
途中，うねりと寒さにやられて操舵室前で寒さを凌いでいたらしい。

「いや〜，耐えきれずにマーライオンになっちゃいましたよぉ〜」と釣れないくん。

「アハハハハ・・・」と曖昧なリアクションを返すしかないケロだが，
釣れないくんが何やら緑色っぽい放射能みたいなものを吐いていたのを知っている。
そうか，きみはゴジラになったのか・・・


一日中冷たい雨だったから二人とも凍死寸前だ。
とっとと着替えて，太陽の里に向かう。
露天風呂に20分ほど浸かって，ようやく人間らしさを取り戻した。


なんでこんな日を選んじまったんだ・・・
自然相手だから仕方ないか。

まず，底を取る感覚を養わないとな。
これがキモであり，今のところの最大の課題だな。


本日の釣果 
ウマヅラ 3
鬼カサゴ* 1
カサゴ* 1
*　船長からのプレゼント


本日の潮時（勝浦）［小潮］ 
満潮 干潮
09:12 04:03
− 17:08