2011/05/18（水）	大原　イサキ釣り

前回の久里浜真鯛は厳しかった〜。厳しかったが故に悔しさも倍増だ。 どうやらたいちょーも同じらしく20日にアジに行くとの連絡があった。 でもその日ケロにははずせないお仕事が･･･世を忍ぶ仮の姿とはいえ、そこそこまじめに勤めてないと釣りにさえ行けなくなってしまうこのご時世、今回は泣く泣くたいちょーの同行はあきらめることにする。 だが、あくまでもそこそこやってればよいわけで、17日〜19日はガラガラポンのがら空き状態だ。 ケロの脳裏に悪魔がささやく･･･「たいちょーより先に爆釣しちゃえばいいんじゃねぇ？釣り場から早上がりメール打ちたくねぇ？」･･･速攻で悪魔と契約を結んだのは言うまでもない。 獲物は今月解禁し、ここのところ続けて調子の良さそうな大原のイサキにき〜めたっと。 だが、契約時にあーさん（先の悪魔さんのことです）は条件を出してきた、「また誰か、この禁断の世界に誘っちゃったらいーんじゃねぇ？」と。無視してあーさんに呪いをかけられるのはコワイので･･･あ、適任がいます。 本当はヒラメに誘って釣りの厳しさを体感させてあげたかったのですが、震災などなどで機を逸していたのだ。 さっそくメールすると18日なら空いてるとのこと。 ということで、今回はAすけ氏と大原の義丸からイサキ釣りにGO！ ちなみにAすけ氏は王国初登場かつ、釣りも初めてのウルトラビギナーだ。 去年は同様にH氏を悪の世界に引きずり込むことに成功したので、今年はAすけ氏をご招待だ。 H氏は未だ釣れない君だが、はたしてAすけ氏の運命は･･･このあとすぐ！

Aすけ氏と野呂PAで合流し一路大原へ。 1:00頃到着し、船宿で席順の札をとる。 何とまだ一つも席が取られていない。それほど混まないかもしれないな･･･ その後船着き場で2時間ほどの仮眠に入る。 3:20起床。 周りの釣り人はすでに身支度を始めている。 3:30船長登場。 ごあいさつして乗船し、準備を整える。 3:50出船！ 大原の朝は極めて早い！　ちょっとびっくりだ。 さあ、ポイント目指してエンジン全開だ。 明け方少し寒かったが、天気も上々でいい釣りが期待できそうだ。 しかも、今日の釣り客はケロとＡすけ氏と常連っぽいおっちゃんの3人だけ。大名釣りになった。快適だ〜。

期待に胸膨らむAすけ氏。	何とか釣らせてあげたいケロ。

4:30頃から釣り開始･･･しかし大原の早朝ぶりはハンパねぇ。 一投目から常連おじさんがイサキを揚げる･･･おぬし、できるな･･･ ケロにもヒット！しかし上がってきたのはウマズラだ（泣） だが、2投、3投するうちイサキが上がってきた。これはたまらんね。 一方、Aすけ氏はというと、初めてのことなので最初こそ戸惑い気味でぎくしゃくしていたものの、時間を経るに従いイサキを揚げ始めた。 一匹、また一匹とAすけ氏のペースは落ちない。 Aすけ氏は言う「入れ食いですね」と。 マジかよ、ケロは全然入れ食いじゃねーよ。 魚信すらないぞ。 しかも久々に上がってきても3:1くらいでウマズラ優勢だ。 8:00の段階でAすけ氏に2倍の差をつけられた。 あなどれねーよ、Aすけ氏。こりゃ、とんだ伏兵を誘っちまったもんだぜ。 Aすけ氏･･･その正体は･･･イサキ大王

9:00。 Aすけ氏は10匹以上釣ったところで満足してデッキで爆睡モードに入ってしまった。 どうも昨夜はまったく寝られなかったらしい。 ビールという名の睡眠導入剤も効果がなかったようだ。

くやしさ100倍のケロはこの間に一気に巻き返しを図る。 相変わらずのウマズラ攻撃の隙間を縫ってイサキの数を増やす。 11:00にタイムアップ。 結果は、イサキ×12、ウマズラ×8、アジ×1で十分な成績だった。 Aすけ氏はイサキ×7だったそうだ。 途中経過を踏まえれば、ケロは明らかにウマズラ大王だったな。

初めての釣りで好釣果をあげてご満悦のAすけ氏。	早くもイサキの刺身で晩酌に思いをはせるケロ。

港に戻って船宿でラーメンをご馳走になった。 それからウマズラの捌き方、イサキ味噌汁の作り方なども懇切丁寧に教えて頂いた。 極めつけは船長だ。 今日、ケロは自作の仕掛けで勝負に出たのだが、船長はしっかりそれを見ていたのだった。 いきなり「あれ自分で作ったのか、青いの付けてたろ」って言われた。 青いの･･･最初は判らなかったがハリスの編み込みのことだった。そんな細かいとこまで見られていたとは。 注意して見ないと判らない細かい部分なのに、極めて鋭い観察眼だ･･･おぬし、やりおるわ。 でも、編み込みすると喰いが落ちるので直結にした方がよいとのこと。 なんと、釣り糸を持ってきて、ケロに一子相伝の直結法を教えてくれた。 「この方が喰いがいいんだ」 ケロはもーれつに感動した。なんて親切なんだ。 おかみさんも娘さんも気立てがよくとても親切だった。 ”大原　義丸”最高だぁ〜！

船宿でAすけ氏と別れ、ケロは家路を急ぐ。 だが待て、好釣果ゆえ今日もゴマスリのチャンス到来だ。 途中、義理の大王様の家に寄りイサキをお裾分けだ。 代わりに白ワインをもらった。 これぞまさに現代版ワラシベ長者、イサキがワインに化けた。 それから、たいちょーに結果報告の連絡を入れる。 クーラー満杯早上がりとはいかなかったが、ケロ的には爆釣だったことを伝える。 そして帰宅。でも、まだ15:30だ。 車を洗車し、釣り具を洗い、魚を捌き、刺身におろす。 ひとっ風呂浴びたところで晩酌だ〜い。

見よ！ イサキ、ウマズラ、アジの超豪華三種盛り合わせだ。 してそのお味は･･･ ぴょー〜、うみゃ〜い！ イサキちゃん、ピンクの身に血合い部分の赤が映える。 コイの洗いにも似た見目だ。 だが、味は何というか、鯛のような、いや、鯛より格段にうまい。 脂ものっているが上品であっさりしている、でも他の魚を圧倒するようなうま味だ。 伊達や酔狂で高級魚を名乗ってはいない。 これは”うまお”、”うまい”→”うまし”→”うまお”と変化する、”うまい”の最上級表現だ。 ウマズラ、白いきれいな身、こりこりとした食感と淡泊でいて独特のうまみを持っている。 これも美味。 キモを使ってキモ醤油も添えてみた。 これがまた美味。淡泊な身に濃厚なうま味成分がプラスされ極上の味に酔いしれた。 アジも相変わらずいい味だしてるぜ、アジだけに。 でも、イサキのうまさを目の当たりにしては勝ち目はない。

今日はなんて楽しい一日だったんだろう。 釣果、船宿、天気･･･すべてが最高だった。こんな日はめったにない。 引き味も抜群だし、タナも15m前後と浅いので楽だ。 しかも、他の釣り同様、釣れる時間釣れない時間の周期はあるが、最初から最後まで安定して釣れるので全然飽きない。 それに12:00前には港に戻るので、帰宅後も色々な後始末のための時間は十分過ぎるほどある。 ここしばらくはイサキにはまりそうだ。 たいちょー、行くならアジじゃないよ、イサキ、イサキだよ！

本日の釣果
イサキ	12
ウマズラ	8
アジ	1

本日の潮時（勝浦）［中潮］
満潮	干潮
03:57	18:06
11:00	23:14