2010/10/09（土）	爆釣天国

3連続ボーズのショックのためか、仕事に気合いが入らん･･･ ボーっとPCを叩いていると隊長（SY氏）から入電だ･･･次、9日。 前回、もう今年のワラサは終わったと終止符を打ったのではなかったか？ だが、隊長はあきらめてはいなかったのだ。 ケロールの目に四たび戦いの炎がともった。 速攻で返信だ！「地獄の底まで付いてきまっせ〜」

Xデーとなった10月9日。 いつものように隊長を迎えに行き、前夜に網代入りした。 2:00つちそう丸の駐車場で仮眠に入る。3時間は寝られそうだ。 だが、4:00ころになにやら車が揺れているので目が覚めた。 す、凄い風だ･･･ なんてついてないんだ･･･今日は中止か･･･ 隊長も目覚めた。「今日はダメかも。でも、中止の連絡来てないしなぁ･･･」 車外を見渡すと、他の釣客も集まっている。 だが、様子が変だ･･･ 何事も無いように仕度を始めている。 おいおいこの風で沖に出られるわけが無い･･･え、えぇ〜 船に灯がともる、いつものように出港準備が始まる。 誰一人、この強風を気にしている者はいない。 こ、これが網代魂ってやつなのか！？ 気後れしているバヤイではない。急いでケロール達も仕度にかかった。 この時点でI氏も合流だ。

5:00港内でも結構なうねりがある中で乗船。 今日の釣り座は大艫だ。 全員が釣り座におちついたところで出船。 港を出るとすごいうねりだ。おかげでバケツのこませが1/3くらい飛んでいった。 生きて帰れるのか？

今日のケロールは大間抜けだった。 着替え、靴下、タオルを出がけに玄関に忘れてきた。 致命的なのはカメラも忘れてきた。 これではHPが出来ないではないか。なんという失態。 今日もついていない一日となりそうな予感が120%だ。

5:40釣り場に到着。 初島の西側だ。うまいこと風裏になっている。 うねりは残るものの釣りには問題ないだろう。 ん･･･船長が怒っている。 どうやら先走って規定の開始時間前に仕掛けを下ろした客がいたようだ。 ここ網代は今の時期6:00釣り開始の約束となっている。 今日は船長、機嫌悪いな。

いよいよ釣り開始！ と思ったらまたトラブル発生。 持ってきた付けえさのオキアミが熱で変色してしまった。 頭の部分だけが真っ黒になっている。 なげいてもどうなるものでもない。ここは海の上、新しいのを買いに行くこともできない。 しかたなく、この変色したオキアミ（名付けてパンダオキアミ）を使う。

こませを効かせるために、3回ほど手返しを繰り返し、4投目だった。 ケロールのロッドが引き込まれる。 来た、とうとう来たのだ！ ケロールは叫ぶ「入ったぁ〜」 ロッドは満月のごとく弧を描き、ワラサの引きに耐える。 今度はサメに喰われないように、ポンピングで強引に巻き上げる。 ハリスは10号なので切れる心配はない。思いっきりいくぜぃ。 中乗りさんが横で待機してくれている。 ビシが戻ってきた。ハリスをつかんで引き寄せる。 最後まで抵抗するワラサ。 だがそのファイトもこれまでだ、最初の獲物はタモの中に収まった。 ついにやったぜ。 開始から30分、今年の初ワラサゲットだぜぇ！！ 一本上げて気が楽になった。 連チャンでいくぞぉ！！エンジン全開だぁ！！網代のリズムが判ってきたぞ。 それにしてもパンダオキアミ、案外いけるんじゃねぇの？

その30分後。 また入ったぁ〜！7:00二本目ゲット。 その後30分おきくらいに当たりまくる。 8:30ケロールのクーラーはワラサ4本で満杯になっちゃた。 これ以上釣っても入れるとこ無いし、食べきれないしで、ケロールは早々に片付けを始める。 後は沖上がりまでボーと過ごすだけだ。 こんなすごいのは初めてだ。開始2時間で打ち止め終了とは。 撤収状態のケロールに中乗りさんは言ったよ。 「せっかく来たんだからもっと楽しめばいーじゃん」 だが、ケロールは十分満足だよ。 見境無く数取るだけが釣りの楽しみじゃない。乱獲はきっと未来の自分に跳ね返ってくる。

左うちわで見物のケロールだが･･･ お、どうやらI氏も一本上げているようだ。よかった。 このぶんなら隊長も･･･え･･･え〜〜〜〜！？　ま、まじかよ。 まだ、一本も上がってねぇのかよぉ？？ どうなってんだよぉ、たいちょぉ〜！！？？ こいつはいけねぇ。何とかしねぇとシャレになんねぇぜ。 隊長だけボーズで終わらせるわけにはいかねぇぜ。 とりたてて名案がある訳ではないが、ケロールは隊長にパンダオキアミをプレゼントした。 決して余って捨てるのが面倒だからプレゼントしたのではないぞ。 隊長、頼む。これで何とか一本上げてくれ！実績は十分ある！

隊長は作り物のようなパンダオキアミを手に取った。 だが、半信半疑だったのだろう、自分の信じる”特選”と抱き合わせで付けたのだった。 しかし、途端に来た〜！！ 強烈な引き。落ち着いて引き上げる隊長。恐るべしパンダオキアミ。なんたる破壊力だ。 その後隊長は立て続けに3本を追加した。

時間はまだ8:30。 ケロール、隊長、I氏はともに4本を揃えて撤収モードに。 このまま続ければ10本は確実だ。 だが、各自のクーラーもすてに満杯。 全員がすでに満足だった。 あとは初の早上がりを待つだけだった。

9:00、他の釣客も大爆釣の後、待望の早上がりとなった。 終わってみれば船中100本達成の好記録だった。 こんな日もあるんだなぁ。ますます止められない。 何とも幸せな一日だった。

港に戻って9:30。 だいぶ早いが、例の秘湯に向かう。 幸運にも10:00開店でこりゃまた大ラッキー！ ゆっくりと温泉に浸かり先までの戦いを振り返る。 自然とみんなからは笑顔がこぼれている。こんな幸せがずっと続いて欲しいものだとケロールは思う。

前回のような大渋滞など一切無く、帰路の道路状況は最高だった。 隊長を無事に送り届け、ケロールはその足で王妃の父上の城へ向かう。 本日のワラサをお裾分けして点数稼ぎだ！ 王妃の父上は元魚のプロである。 半端なものを持って行っては返り討ちに遭ってしまう。 だが、今日の獲物なら間違いは無い！きっと気に入ってくれるだろう。

こうしてケロールは王国に帰り着いが、時間はまだ17:00だった。 釣果をさばいて一杯やるには申し分のない時間だった。 さっそく刺身にして極上の焼酎とともにやる。 うまい！うま過ぎる！！ 何だこのうま味成分は？！ 剣崎のワラサとは、何というか後味がまったく違うような気がした。 こんなワラサは初めてだった。 ひたすらうまい！

後日、つちそうのHPに我々の写真がUPされていた。 たいちょーがチェックしてダウンロードしておいてくれたのだ。 船宿HPの写真は日替わりでどんどん消されていってしまう。 今回カメラを忘れて写真なしと思っていただけに貴重な証拠写真となった。 左から、ケロール、たいちょー、I氏。 ワラサって結構すべるので持つの難しいんだ。

本日の釣果
ワラサ	4

本日の潮時（網代港）［大潮］
満潮	干潮
05:33	11:19
17:02	23:35